2025年6月に公開され、邦画実写作品として歴代興行収入記録を22年ぶりに更新し、社会現象を巻き起こしている『国宝』(監督:李相日)が、世界最高峰の映画の祭典「第98回アカデミー賞」(主催:映画芸術科学アカデミー)のヘアスタイリング賞にノミネートされたことが現地時間22日に発表された。同部門での日本映画としてのノミネートは史上初となる。
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本作を手がけた李監督にとって、米国アカデミー賞の日本代表作品に選ばれるのは、『フラガール』(2006年)以来、2度目で、ノミネートは今回が初となる。なお、ショートリスト(15作品)にあがっていた国際長編映画賞でのノミネートは逃した。
今回のノミネートに向けては、ヘアメイクチームが渡米し、ロサンゼルスで開催されたアカデミー協会公式プレゼンテーションイベント「Bake Off」(ベイクオフ)に参加。歌舞伎における白塗りメイクや鬘(かつら)の歴史、そして登場人物の50年にわたる人生の変遷をどう表現したのかをプレゼンテーションし、現地の映画関係者から大きな反響を得たという。
なお、同部門では日本出身のメイクアップアーティストであるカズ・ヒロ氏が『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2018年)、『スキャンダル』(20年)で受賞、今回も『スマッシング・マシーン』でノミネートされている。
本作は、吉田修一による同名小説が原作。歌舞伎役者の家に引き取られた少年が、芸の世界に身を投じ、人生のすべてを舞台に捧げていく――主人公・喜久雄の50年を描いた、壮大な一代記。
主演の吉沢亮、共演の横浜流星に加え、黒川想矢、越山敬達、田中泯、渡辺謙らが吹き替えやCGに頼らず演じ切った歌舞伎シーンの圧倒的な完成度と迫真性は、公開直後から大きな話題を呼んだ。
今年6月6日に公開されて以降、口コミと高い評価を追い風にロングランヒットを継続。興行通信社調べによる興行収入ランキングでは、邦画実写作品として、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年、興収173.5億円)を上回り、22年ぶりに記録を更新する快挙を達成。今年1月18日時点で、興行収入193億円を突破している。
授賞式は、3月15日(現地時間)に、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ABCにて全米生中継されるほか、世界200以上の国と地域で放送される予定。
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