東京パラリンピックの開会式出演を報告する井谷優太さん(左)=鳥取市東町1丁目、県庁
東京パラリンピックの開会式出演を報告する井谷優太さん(左)=鳥取市東町1丁目、県庁

 倉吉市米田町のサウンドクリエーター、井谷優太さん(36)が13日、鳥取県庁を訪ね、東京パラリンピックの聖火リレーと開会式の参加報告をした。式のパフォーマンスで、障害の有無にかかわらず楽しく演じることができたと振り返り「社会も同じようになればと思う」と願った。

 脳性まひで身体障害がありながら、パソコンを使った作曲やライブ活動を展開。「DJ Yuta」としての音楽活動のほか、舞台俳優として活躍する。

 8月23日に東京都西東京市内を聖火ランナーとして参加。24日の開会式では大空へ飛び立つ「片翼の小さな飛行機」を勇気づけようと、周囲を飛び回るプロペラ機役を演じた。

 報告を受けた平井伸治知事は「パフォーマンスに感激した」とねぎらい、井谷さんはお互いが理解しあうのは難しいとしながらも「自然な形で理解し合える空間を作っていきたい」と今後の活動への意欲を述べた。    (藤井俊行)