2022年2月24日の朝、愛称を呼ぶ祖母の声が震えていた。「ターシャ、起きて。戦争が始まった」。すぐには意味がわからなかったが、母たちのいる首都キーウがミサイル攻撃を受け、両親や妹が地下シェルターに避難していると知った。「前の晩まで、普通の日が来ると思ってた」
当時17歳だったタヤ・バルカロワさん(21)はウクライナ中部の緑豊かな町クレメンチュクで歌手を目指し、高校に通いながら歌のレッスンを受けていた。両親はキーウで働き、農場を営む祖父と看護師の祖母がそばにいてくれた。祖母が病院から帰ると、家の近くの畑に一緒に野菜をとりに行き、その日の...











