津和野百景図を題材にした木彫り作品を見るスタッフ=島根県津和野町後田、町日本遺産センター
津和野百景図を題材にした木彫り作品を見るスタッフ=島根県津和野町後田、町日本遺産センター

 【津和野】江戸時代の島根県津和野町の風景や文化を描く「津和野百景図」を木彫りにした作品展が、同町後田の町日本遺産センターで開かれている。躍動感あふれる流鏑馬(やぶさめ)や、津和野大橋などの情景を緻密に再現した36点に来館者が見入っている。27日まで、入館無料。

 作品は町内の愛好家6人でつくる「木彫・仔ぐまの会」が制作した。活動を始めたころの2015年、日本遺産ストーリー「津和野今昔~百景図を歩く~」が認定された。同会代表で会員に指導する岩本恵美子さん(79)が百景図の美しさにほれ込み彫り始めた。月2回ほどの集まりで少しずつ仕上げ、年に1人1作品を作っている。

 縦30センチ、横45センチ、厚さ3センチの木の板を細部まで彫刻刀で彫り、百景図の柔らかで渋い古色をアクリル絵の具で表現した。鷲原八幡宮での流鏑馬神事や、鷲原地区の大きな灯籠、津和野大橋など、幕末の津和野の日常や祭りを温かみのある木材で巧みに仕上げた。

 岩本さんは「津和野には当時の名所が今も残る。木彫りを通して良いところを伝えたい」と話した。

 午前9時~午後5時。月曜日休館で、月曜祝日の場合は翌日が休み。

 (堀尾珠里花)