106年前に欧州から日本へ初飛来し、島根県の上空も通過した小型飛行機を題材にしたイタリア在住の画家・道原(どうばら)聡さん(66)の油彩画展が7、8の両日、広島県三原市であった。三隅海岸(浜田市)の空を飛ぶ機体などを描いた25点を展示し、道原さんのトークショーもあり、来場者は解説を聞き、作品に見入った。
広島市出身で日伊の資料を研究する道原さんによると、両国横断はイタリアの芸術家が発案した。1920(大正9)年に11機が首都ローマを出発。約3カ月後、2機のみが東京に着いた。その復元機が昨年の大阪・関西万博でイタリア館に展示された。
浜田市など島根県の上空から中国山地を越え、東京へ向かったといい、道原さんは日本各地の空を飛ぶ機体を温かな筆致と色合いで表現した。三隅海岸を題材にした近作に加え、実際のルートとは異なるが「空はつながっているという思いから着想した」と松江城と飛行機を描いた作品もある。
石州和紙に描いた作品もあり道原さんは「今回、また違った表現もすることができた。この地域にもゆかりのある壮大な夢に挑戦した歴史をぜひ知ってもらいたい」と話した。(錦織拓郎)













