愛らしい花を咲かせたイズモコバイモ=出雲市佐田町反辺
愛らしい花を咲かせたイズモコバイモ=出雲市佐田町反辺

 島根県固有種でユリ科の希少植物・イズモコバイモが出雲市佐田町反辺の自生地で咲き始めた。中旬に見頃を迎え、13~15日、20~22日の計6日間は一般公開し「春の妖精」と呼ばれる愛らしい花を観賞できる。

 イズモコバイモは1974年、植物愛好家が反辺の道路脇で採集したのをきっかけに発見された。島根県にのみ自生し、傘のように下向きに広がる、薄いピンク色のかれんな花びらが特徴。環境省が絶滅危惧種に指定している。

 発見地近くにある自生地は斜面約300平方メートルに、毎年約9千株が開花する。育つには日当たりなどを確保するため、間伐や草刈りが必要で、住民らでつくる「発見地反辺のイズモコバイモを守る会」(山本久美子代表、180人)が保存活動に取り組んでいる。

 今シーズンは冬の寒さの影響を受け、平年よりも開花はやや遅かったが、目立った獣害などもなく、多くの花を見ることができそうという。

 同会事務局の桐原勇さん(75)は「貴重な植物なので、一人でも多くの人に見て楽しんでほしい」と話した。

 公開は午前10時~午後3時で、同会のメンバーが常駐する。21日午後1時半からは来訪者を対象にした自然観察会もある。(佐野卓矢)