山野草や野鳥の写真を鑑賞する来場者=安来市安来町、和鋼博物館市民ギャラリー
山野草や野鳥の写真を鑑賞する来場者=安来市安来町、和鋼博物館市民ギャラリー

 安来市安来町の和鋼博物館市民ギャラリーで22日、「山野草と野鳥 写真二人展」(安来市文化協会主催)が始まった。40年来の写真仲間の同市在住、精神科医竹下久由さん(79)と米子市在住の獣医師松田和義さん(72)が撮影した作品を展示した。来場者は自然の美しさに見入っている。入場無料、25日まで。

 2人は40年ほど前、米子市の鳥取大学医学部で出会い、写真撮影で意気投合した。仕事の合間に大山山系や島根県内などで撮影を続けている。

 初の2人展で、竹下さんがイズモコバイモやイワカガミなど山野草39点、松田さんがエナガ、ジョウビタキなど8種類の野鳥の組み写真計22点を展示した。

 竹下さんがイワカガミを撮った作品は谷風を受け揺れるピンク色の花を美しく撮影した。松田さんの作品はジョウビタキが、餌の虫に狙いを定め、くちばしでくわえて枝に飛び移った3枚の組み写真が目を引く。

 竹下さんは「自然のたくましさ、生の営みを見てほしい」、松田さんは「巣立ちや巣作り、餌運びといった鳥の生活を見てほしい」と話した。

 午前10時~午後5時(最終25日は午後4時まで)。(中山竜一)