―2025年度は、山陰両県に本社を置くIT企業として初の東京プロマーケット上場を果たしました。
上場企業としての社会への露出が増え、新卒のエントリー数が従来の3倍になりました。志望者の中には鳥取県外出身の学生もいます。地方に本社を置き、地方創生を掲げているIT企業は少ないため、そういった点を魅力に感じていただいています。
―IT企業として人工知能(AI)の影響を大きく受けています。
AIの台頭でエンジニアのあり方は今後大きく変わります。単にプログラムが書けるだけでは、専門スキルとして認められない時代がくるでしょう。プログラミングをする「作業」は減っていきますが、システムを実装するには、現場を理解し構築をサポートする人材が不可欠です。例えば当社では現在、トイレの利用状況の可視化や日照条件に連動した屋内照明の自動調整など、センサー技術を用いた「スマートビル」や建設現場のシステム構築に取り組んでいます。今後はエンジニアにも、こうした現場の課題解決そのものに関わるよう仕事の内容をシフトさせていくことが求められると思います。
―超地域密着型プラットフォーム「Bird」事業も継続しています。
「Bird」の配送ルートを活用する共同配送やオンライン診療の仕組みを確立することを目指しながら事業を進めています。将来的には県内で培ったノウハウを日本中に広めていきたいです。全国に拠点のある郵便局などに協力を仰ぎ、全国の過疎地域のためになる事業にしていきたいと思っています。
―目標は2030年までに100億円企業になることです。
AIの発展による業態の変化を注視していく必要がありますが、今後は建設関係を中心とした収益の比率が増えていくと思います。「スマートビル」事業は28年以降に複数の建物で施工を予定しています。また、M&Aによって山形の企業を合併しました。全国で事業展開をするために、地方での拠点づくりを進めます。

AIの急速な進化は、皆さんにとって「可能性を広げる大きなチャンス」の到来を意味しています。自ら考え、失敗を恐れずに挑戦する姿勢こそが、これからの時代を生き抜く真の力となります。 鳥取から社会を変えたい。AIには真似できない「情熱」で未来を切り拓きたい。そんな志を共にする仲間の挑戦を、私たちは心から待っています

坂本哲=埼玉県坂戸市出身(47歳)2013年に現職に就任。
電気工事、情報通信設備構築の職人を経験し、24歳で独立。情報通信設備構築事業の株式会社アクシスエンジニアリングを設立(現在100%子会社)38歳の時、事業継承のため家族と共に東京から鳥取にIターン、代表取締役に。趣味はゴルフと食べ歩き。「予約困難」といわれるようなお店で職人技や細部にいたるこだわりに触れることが好きで、真摯に仕事に向き合う姿勢に初心を思い出します。













