―漁業協同組合JFしまねが発足して20周年を迎えました。
2006年に県内沿海の漁協、県漁業協同組合連合会、県信用漁業協同組合連合会が一つになりました。当時、経営的に極めて深刻な状況の漁協が大半で、倒産してもおかしくないレベルで、それだけは避けなければいけないと思いました。職員数の適正化や市場再編、資材・燃料などの一元仕入れによるコスト削減を進め、一番苦しい時期に組合員、職員の皆さんに協力いただいたおかげで基盤が確立できたと思っています。
―松江水産物地方卸売市場(松江魚市場、松江市東朝日町)が3月にリニューアルオープンしました。
施設の老朽化が進む中、衛生面をしっかりと管理しながら、鮮度のいいものを適正な価格で円滑に供給する使命があります。地元の魚だけでなく、今まで以上に県外も含め流通機能を拡大し、消費者の皆さまの負託に応えます。
―漁業に携わる若い人も増えています。
島根県の支援制度もあり、若者の就労が増えています。島根では他の地域に比べ、定着率が高い方だと思っています。楽しく働いて、頑張った成果が見えているのではないかと思います。国や県からの補助金だけでなく、新しいことに挑戦するなど我々の組織や漁師の自己改革があってこそ相乗効果が出ます。支援を成果につなげていきたいです。
―JFしまねとしてこの先20年の展望をどう描きますか。
水産のまち・浜田の復活がこれからの大きな仕事です。そのためにも特定第三種漁港の境港と浜田を核に連携一体化した流通網を確立することが必要です。例えば対馬周辺で水揚げした船が、九州の市場に水揚げしようとしてもすでに満杯の場合、境港に水揚げしています。浜田〜境港は往復15時間を要するので、運搬船で浜田に水揚げする方がコストを削減できます。浜田、境港どちらに水揚げしても、業者が買うことができる流通網が確立され、広く認知されることで浜田の復活も見えてくるはずです。

人とのご縁は何よりの財産ですから、さまざまな方と積極的に交流することは大いに結構なことだと思っております。ただ一方で、他人に頼りきりになるのではなく、自分自身の頭で考え、自分の軸をしっかり持つことが何より大切ではないでしょうか。

岸 宏=松江市在住 2006年に現職に就任。
以前はゴルフに出かけておりましたが、近ごろは台所に立つことが何よりの気分転換です。魚料理は昔から好きでして、地元のスーパーに足を運び、その時季の旬な魚を選んで自分でさばき、料理をするのが楽しみです。 これからは、魚だけでなくパスタにも挑戦してみようかと思っております。












