―紙媒体のデジタル化が進んでいます。
紙媒体の出荷量が減り、どのように対策していくかが今後の課題だと考えています。売上高は大きくは変わっていませんが、印刷部門が減る一方で、出版部門が増えてきています。松江ゆかりの文豪・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツが書いた「思ひ出の記」を書籍化したところ、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の影響で話題になり、よく売れました。今後、西日本の山城に関した出版物も準備しています。 紙をなくすことが必ずしもいいことではありません。北欧では、学力低下などを原因に学校の授業に取り入れたタブレットから紙での教育に戻っているといいます。紙の良さも必ずあるはずで、紙の利点を考えてPRしていきます。

 

―冊子の作成をオンラインで受け付けるサービスはいかがですか。
希望者から送ってもらったデータを基に、冊子を印刷するオンラインショップを2023年に始めました。島根県外からの注文も増えています。大手と戦っていくために、A4、B5といった通常サイズではない規格外の冊子づくりにも対応し、細やかなニーズにも応え、顧客に寄り添うようにしています。

―新コンテンツの創出にも挑戦していますね。
2025年は松江城天守の国宝10周年を記念して、城郭や石垣のパズル、御城印帳など従来の形にとらわれない商品を売り出しました。注文を受けて生産するやり方では、売り上げが減っていくばかりです。自分たちでコンテンツをつくり、消費者に選んでもらえるような取り組みを続けていこうと考えています。

 

―若者たちとの交流にも取り組んでいます。
人口減少が進む中でも雇用を維持しながら、できれば拡大して、若い人が残ってくれるような地域づくりに貢献したいと考えています。そのために高校生の授業や職場体験の受け入れ、大学生との交流を通じて会社を知ってもらい、さまざまな仕事があることを伝えています。

「夢・目標」を持って物事に取り組んでください。 全てをかなえることは難しいですが、一生懸命やったことがきっと次の目標や夢につながっていきます。若者が夢を追う姿は周りの人にも夢や希望を与えます。誰もが応援したくなるような人になってほしいです

糸川和浩=島根県雲南市出身(58歳)2018年に現職に就任。
小学生の軟式野球を指導して36年になります。甲子園を夢見て真剣に野球に取り組む子どもたちと出会い、私自身も彼らとともに夢を追いかけながら指導を続けてきました。 これまでに指導した選手の中からは、楽天で活躍した福山博之元選手や、阪神の糸原健斗選手が誕生しました。野球だけでなく、さまざまな分野で活躍する教え子たちの姿に、私も多くの夢と刺激をもらっています。