―社員が働きやすい環境づくりに注力されています。
2025年に米子市内にサテライトオフィスを開設し、同市在住の社員が利用しています。本社がある松江市までの通勤時間の短縮や、降雪時などの交通障害のリスク回避につながっています。松江市内でも宍道湖を望むコワーキングスペースを契約し、開放的なオープンオフィスで仕事ができるようにしました。リモートワークも推奨しており、自宅のほか、サテライトオフィスやコワーキングスペースを社員の働き方に合わせて使い分けられる環境づくりを進めています。

 

―社員の声を取り入れた経営を実現するための方策は。
さまざまな事情を抱えた社員を尊重することが重要です。子育て世代や介護をしている社員が全体の3割程度います。仕事と家庭の両立に向け、リモートワークやフレックスタイム制度を導入しました。社内に労働組合はありませんが、社員の代表者と経営者の評議会を定期的に開催し、社員の意見を共有しています。できるものはやり、できないものはできるだけ理想に近づけるということを意識しています。

 

―外国人材の採用にも積極的に取り組んでいます。
現在は、島根大出身の中国人エンジニアがいます。中国人を採用後、同じチームの社員の意識が変わったと感じています。「成長したい」という意志がより表に出るようになり、プロジェクトの推進力になっています。インド人留学生たちの職場体験も受け入れています。彼らはプログラミングの経験も豊富で即戦力になり、社員にも良い刺激になっています。

 

―今後の事業展開についてお聞かせください。
生成人工知能(AI)を活用したサービスを開発中です。生成AIの基盤「大規模言語モデル(LLM)」を組み合わせた翻訳ソフトウエアなどを予定しています。生成AIを使ったサービス開発競争は激化していますが、正確で品質の高いものを提供したいと考えています。

 

人口減少を筆頭に島根県は多くの課題を抱える課題先進県です。仲間を大切に思い、チャレンジが好きで、目標への努力を厭わない方、デジタル技術で私たちと一緒に解決しましょう。そして皆さんの力で笑顔あふれる明るい「しまね」を創りましょう。

山中 茂=鳥取県境港市出身(65歳)2016年に現職に就任。 一昨年創業40周年を迎え、多くの企画・イベントに参加することが出来ました。参加すると必ず数えきれないほどの感動をもらいました。「とても素敵な会社(仲間)になったな」と喜び合い、「将来もっと輝く素敵な会社にするぞ!」と決意し、今日も頑張ってます。