―1月6日に島根県東部を震源とする最大震度5強の地震がありました。どう分析しますか。
今回は横ずれ断層型の地震でした。山陰両県にはほかにも隠れている断層があり、山陰の地質に詳しい企業として、より詳しい調査の必要性を感じています。2024年1月1日に発生した能登半島地震では、半島の孤立問題が浮かび上がりました。島根半島では、同じ問題が起きる可能性があります。半島防災への意識も強めていきたいですね。
―どんな業務を担っていますか。
災害時に道路や家屋が致命的な被害を受けないよう、地盤のプロフェッショナルとしてインフラの補強と維持管理を支えています。また、一般の方にも「被害を防ぐ仕組み」を分かりやすく伝える活動にも力を入れています。
―具体的にどのような取り組みをしていますか。
24年に創業50周年記念で「ドボク模型」のコンテストを開きました。学生が自作の模型を作って土木の仕組みを分かりやすく伝えるのが狙いでした。25年度は人材発掘や次世代の育成を目的に「土木模型グランプリ」という全国大会を開きました。
―発表をどう感じましたか。
予選を突破した8校9チームが安価な材料を用い、さまざまな工夫をした模型でプレゼンしました。材料選定や見せ方も面白かったです。プレゼンテーションも上手ですね。土木に興味をもってもらうためには若い人たちの発想が必要だと改めて思いました。模型をきっかけに入社した人もいて、効果を感じています。
―幅広い地域貢献活動にも取り組んでいます。
自分たちの主な仕事は道路などインフラを整備して生活を便利にすることです。地域活性化には、地域資源と先端技術を融合させ、新産業を生み出すことが必要です。今、森林資源を利用して木質由来のプラスチックを作る研究を進めています。バイオマス発電事業にも取り組んでいます。新たな価値や雇用を生み出し続け、今後も地域活性化に積極的に取り組みたいと思います。

災害が発生すると、道路が通れなくなり、物流や人の移動に影響が出ます。 土木技術がなければ、私たちの社会は成り立ちません。 藤井基礎設計事務所は、道路やトンネル・橋・港の設計(測量・調査)を行う会社です。 専門的な技術を「楽しみながら学ぶ」ことが大事になります。 一緒に学びながら、社会貢献をしていきましょう。

藤井俊逸=島根県松江市出身(65歳)1985年に現職に就職
土の力学・斜面工学を専門とする技術士 平成25年文部科学大臣表彰「模型実験による土木の理解増進」 100円ショップの材料で伝える「ドボク模型」では、八潮市の道路陥没事故や杉並区の擁壁倒壊事故の模型でメディアに取り上げられる 書籍「模型で分かるドボクの秘密」・「ドボク模型」執筆 木からプラスチックを作る事業などSDGSに力を入れる












