―人手不足や高齢化が進む中でも、安定した事業運営を続けています。まず、現在の問題意識についてお聞かせください。
建設業は地域の暮らしを支えている一方で、人材の確保や技術の継承が課題です。経験に依存する分野も多く、現場の力をどう維持し、次につなげるかを考えています。
―現場を支える取り組みを進める中で、除雪作業を支援する独自開発のVR(仮想現実)システムが「VRシステム・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
大きな評価をいただき、素直にうれしく思っています。技術そのものより、現場の課題を自分たちで解決しようとした姿勢が評価されたのだと受け止めています。
―取り組みの背景について、お聞かせ下さい。
除雪は熟練者の経験や勘に依存してきましたが、高齢化で将来不安がありました。経験知を補う方法が必要だと考え、現場発で試行錯誤を重ねました。課題を見つけ、自ら考えて形にする経験は人を育てます。今回の受賞は、その流れを後押しするものになると考えています。
―人材育成については、どのような考えで取り組んでおられますか。
仕組みや道具はあくまで手段で、現場を動かすのは人です。若手が早期に現場で力を発揮できるよう、社内教育の在り方を見直してきました。経営側が細かく口出しするよりも、現場が「やってみよう」と思える雰囲気づくりを重視しています。
―今後の抱負をお願いします。
これからは一社で完結するのではなく、他の企業や行政と連携しながら、地域のインフラを守る時代になります。地域を支えるために我が社としては、人と組織の力を高めながら、次世代に引き継げる連携を築きたいと考えています。地域に根差した企業として、若い世代や子どもたちに建設業の仕事を知ってもらう機会も大切です。一度は県外に出たとしても、島根に戻りたいと思った時に働ける場があることを示せるように、学校など地域との関わりも深めていきたいと考えています。

やる気や熱意があり、自分の思いをしっかり伝えられる人を求めています。環境の変化を恐れず、物おじせずに挑戦できる方なら大歓迎です。

平塚智朗=松江市鹿島町出身(67歳)2020年12月に現職に就任。
好きなことは、出張で訪れた先の散策です。時間があれば街歩きを楽しんでいます。
また、神仏を大切にしており、人生の節目だけでなくふらっと神社を訪れたり、六曜や占い、パワーストーンなどがもつ力は興味のあるものの一つです。また、仕事柄お酒を飲む機会が多いので、さまざまな種類のお酒がありますが、特に日本酒を楽しんでいます。












