340年前から続き、隠岐で最も古い弓祭りとされる島根県隠岐の島町の指定無形民俗文化財「花生(はないけ)神社祭礼風流」が28日、同町津戸の津戸漁港周辺で営まれた。古くから伝承された複雑な所作を若い役主2人が正確にこなし、弓で的を射抜くと地域の人や観光客から大きな拍手が送られた。
所作が多いことから「百手祭り」とも呼ばれる祭礼は、境内での神事に続いて先払いを先頭に神職や氏子が正装で神幸行列を作って地区を歩き、みこしを漁港前の御旅所に運び込んだ。
地区から選ばれたかみしも姿の役主2人が前に出て、メインの大前を務める竹林秋紀さん(21)が大声で「カンの矢」と叫んで東西に1本ずつ遠矢を放った。続いてサブの小前を務める小野剛さん(36)が竹林さんと並んで複雑な所作を一つずつ正確にこなして、直径約2メートルの的を矢で射抜いた。
かつて役主を務めた経験のある近くの会社経営山根豊伸さん(75)は「なり手が不足する中で伝統を引き継ぎ、弓を引いてもらえた。いい所作だった」と話した。(鎌田剛)














