先週末に足を運んだ横浜市で奇妙な広告板を見つけ、思わず二度見してしまった。「間違いじゃない。それでいい。」-。白地のスペースは横長なのに文字は縦書き。まるで布団に寝そべっているかのように、2行にわたり書かれていた。
地元の学校法人のPRで、右隣に法人名が普通に横書きで記されており、その上に「『自分らしく』を応援します」という文字があった。別の場所では「間違いじゃない。それでいい。」の縦書き文字が上下逆転した縦型の広告板も見かけた。違和感が募るが、決して“間違いじゃない”ようだ。
「文字は正しく配置すべきだ」という世間の常識をあえて逸脱することで、人目を引くのが狙いだろう。個性を尊重する校風のアピールにも見事に成功している。広告媒体として秀逸だ。
この違和感は水平思考にも通じる。問題を解決するため固定観念にとらわれず、物事を多角的に考察する手法のこと。対する垂直思考は、一つのアイデアや問題を深く追求する考えを指す。情報のスピードが速く先行きの予測が難しい現代では、型にはまった考え方より、常識を逸脱するような水平思考が必要だ。
新年度が始まって間もなく2週間。研修を終えた新社会人の職場配置もそろそろか。自由にアイデアを出してほしい。同時に上司の側も頭ごなしに否定するのではなく、「間違いじゃない」と温かく見守る度量を持っていたい。(健)














