2020年秋の実証実験で走る自動運転の車両=島根県飯南町下赤名、道の駅・赤来高原
2020年秋の実証実験で走る自動運転の車両=島根県飯南町下赤名、道の駅・赤来高原
2020年秋の実証実験で走る自動運転の車両=島根県飯南町下赤名、道の駅・赤来高原

 人口減少、高齢化が続く島根県飯南町赤名地区で10月4日、自動運転車による公共交通サービスが始まる。週5日、町役場やスーパーマーケットなどを巡る3コースで運行。中山間地域の公共交通のドライバー不足解消と、交通弱者になりがちな高齢者の移動手段確保を図る。 (清山遼太)

 自動運転車の本格導入は全国4例目で中国地方初。町が事業者に委託して運行し、6人乗りで時速12キロの車両1台を使う。買い物や高齢者サロンで住民が外出する機会の多い月、火、木、土、日曜に平日は1日10便、土日曜祝日は6便運行する。道の駅・赤来高原を拠点にスーパーマーケットや住宅街、町役場に立ち寄る約2・7キロの周回コースと北側や南側だけ巡るコースを走る。

 運賃は乗車1回につき一律200円。お得な11枚つづりの回数券(2千円)や定期券(1カ月、千円)もある。運賃は車内の料金箱に入れる。回数券と定期券は町役場で販売する。予約不要。

 自動運転車は路面に施した電磁誘導線に沿って走り、16カ所の停留所で止まる。当面は不測の事態に備えてドライバーが運転席に座り、運行を見守る。

 町では、国土交通省が2017年に1週間の短期実験、20年に40日間の長期実験を行った。町が赤名地区の高齢者約60人に行ったアンケートで約8割が「使いたいと思う」と答え、導入の準備を進めていた。

 町まちづくり推進課の藤原清伸課長は「より良い運転を実現し、地域の人に喜んでもらえるサービスにしていきたい」と話した。

 国交省の実証実験には全国の18自治体が参加。秋田県上小阿仁村と福岡県みやま市、滋賀県東近江市が導入した。