AKB48劇場にて卒業公演を行った向井地美音(C)AKB48
AKB48劇場にて卒業公演を行った向井地美音(C)AKB48

 3代目AKB48グループ総監督を務めた向井地美音(28)がきのう30日、東京・AKB48劇場にて卒業公演を行った。

【ライブ写真たくさん】美しい…AKB48劇場にて卒業公演を行った向井地美音

 2013年にAKB48第15期生として加入してから約13年、グループの中核メンバーとして活躍してきた向井地美音。2014年リリースの38thシングル「希望的リフレイン」で初の選抜入りを果たし、2016年リリースの4thシングル「翼はいらない」で表題曲初センターに抜擢。2019年には3代目AKB48グループ総監督に就任し、コロナ禍という未曾有の困難の中でもグループをけん引した。

 歴代総監督の中で最も長くその任を務め、2022年には総監督と兼任でチームAキャプテンにも就任。2024年に総監督を倉野尾成美に引き継ぎ、昨年12月にグループからの卒業を発表した。

 加入前からのファンであり、2018年に実施した「AKB48グループセンター試験」では1位を獲得するなど、自他共に認める“AKB48愛No.1”。4月3日には国立代々木競技場第一体育館で行った卒業コンサートは、大勢のOGメンバーもサブライズで駆けつけた。そして、この卒業公演をもって13年間のAKB48人生に終止符を打ち、新たなステージへと進む。

 13年前、自身の劇場公演デビューを飾った「パジャマドライブ」公演の1曲目「初日」で卒業公演は幕開け。続いて、峯岸チーム4時代の「手をつなぎながら」公演から「チャイムはLOVE SONG」、峯岸チームK時代の公演「最終ベルが鳴る」から「ボーイフレンドの作り方」を披露。劇場での軌跡を辿るような構成で、オープニングから観客の熱気を一気に高めた。

 開演前の影ナレから号泣していた向井地だが、冒頭のMCでは「開演前に泣き過ぎてしまったんですけど、ここに立ってみたら本当に楽しくて、いつもの劇場の安心感を感じて、すごく幸せだなと思います。先に涙を流した分、最後まで笑顔で行けるかな…?」といつも通りの笑顔を見せた。

 中盤には、劇場リニューアルオープンとともに開幕した「ここからだ」公演より、自身初の劇場公演オリジナルメンバーとして参加したユニット「振り向きざまのキッス」を伊藤百花・福岡聖菜とパフォーマンス。さらに、チームAキャプテン時代の「重力シンパシー」公演から「女神はどこで微笑む?」を披露するなど、思い入れの強い劇場公演曲を次々とたたみかけ、本編最後は初めて表題センターを務めた楽曲「翼はいらないらない」で締めくくった。

 アンコールでは、向井地のAKB48人生を振り返る軌跡映像が流れ、ピンクのチェック板の卒業ドレスに身を包んだ本人がステージに登場。自身の卒業ソングである「向かい風」を仲間たちと目を合わせながら歌い上げ、「大声ダイヤモンド」ではキラキラの笑顔でパフォーマンスを届けた。

 卒業スピーチでは「セットリストは自分が劇場でやってきたオリジナル公演の中から一曲ずつ思い出を振り返るような形で披露させていただきました」と目を潤ませながらコメント。メンバーには「“向かい風もいつか追い風になる”ということを、1番はメンバーのみんなに伝えたい。みんなにもこの先いろんなことが待ってると思うけど、青空を諦めないでほしいです」と優しく語りかけ、ファンには「みんなのおかげで私のアイドル人生正解だったな、やりきったなと思うことができました」と心からの感謝を伝えた。

 そして、ラストナンバーとして選んだのは、向井地が「AKB48楽曲の中で一番好き」と語る「引っ越しました」。13年間の想いを乗せたパフォーマンスに、ファンもこの日一番の「みーおん」コールで応え会場が一つに。「AKB48の向井地美音だったということを、これからの人生で一番の宝だと思って生きていきます。AKB48は私の夢であり、青春であり、人生の全てでした」と最後までAKB48への愛を伝えた。

 先輩メンバーの卒業やコロナ禍など、まさに“向かい風”が吹いている時代もグループを献身的に支えてきた向井地。そんな彼女が駆け抜けてきた13年間を労うあたたかい拍手に包まれながら、卒業公演は幕を閉じた。

■セットリスト
1.初日
2.チャイムはLOVE SONG
3.ボーイフレンドの作り方
4.振り向きざまのキッス
5.女神はどこで微笑む?
6.摩天楼の距離
7.そばかすのキス
8.僕の太陽
9.翼はいらない
【アンコール】
EN1.向かい風
EN2.大声ダイヤモンド
EN3.引っ越しました