俳優の佐藤二朗が原作・脚本・主演を務める映画『名無し』が、きょう22日に公開された。これに伴い、佐藤、丸山隆平、佐々木蔵之介による特別座談会映像が解禁。演じた役や役作りについて語った。
【動画】映画『名無し』への思いや役作りが語られた佐藤二朗&丸山隆平&佐々木蔵之介の座談会
同作品は、触れたものを消し去る異能を持つ“名前のない怪物”と化した男の希望と絶望、そして狂気を描くサイコバイオレンス。佐藤は、不可解な無差別殺人事件を引き起こす“名無し”を演じる。そして、佐々木は物語のキーパーソンとなる刑事の国枝、丸山は容疑者の名付け親となる巡査・照夫を演じる。
佐藤は「こういう作品なんで、賛否も、下手したら“否”ばかりになるんじゃないかと思っていた」と率直な心境を明かしつつも、「関係者試写で“絶賛の嵐”だった」と手応えを語った。さらに、「“大傑作”と言ってくださる方もいて、本当に反応がいい。ある程度覚悟がいる作品だとは思うけど、お客さんの反応が非常に楽しみ」とコメント。本作は、佐藤自身が5年前に書き始めたオリジナル企画。誰かに依頼されたわけではなく、一人で書き上げた脚本だったことも明かし「テーマも世界観も特殊で、一時は本当にお蔵入りになりそうだった」と振り返った。それでも、「多くの人に助けられて、こうして一般の方々に見てもらえる日が来た。本当に感慨深い」と作品完成への思いを語った。
佐々木は自身が演じた刑事・国枝について、「人や社会とつながっていたい人間」と分析。「そうあり続けたいという根底を大事にしながら芝居を作った」と役へのアプローチを語った。また、漫画のビジュアルに寄せるため、「髪を長くすることにこだわった」と笑いを交えて明かす場面も。
一方、丸山は自身が演じた巡査・照夫について、「父親としての顔と、巡査としての顔が分離しないように演じたかった」とコメント。さらに、劇中で子どもたちと共演するシーンについて、「仲良くなりすぎると画面に出てしまう気がした」と語り、撮影現場では“あえて距離を近づけすぎない”絶妙な関係性を意識していたことを明かした。
座談会終盤では、佐藤が本作に込めたテーマについても言及。「世の中って理不尽で、神様から配られるカードも不平等。でも、人間のぬくもりやつながりだけは負けてほしくないという思いがある」と語り、「今回は徹底して絶望を描いた」と明かした。
その一方で、「他者とのつながりを諦めた時、本当の絶望が来ると思う」ともコメント。「この映画を見たあと、大事な人に会いたくなるような作品になればいいなと思った」と作品への願いを語った。さらに、「人とつながるのが得意な人も、苦手な人も、“人間”を名乗るすべての人に観てほしい」と力強く呼びかけ、「とにかく劇場で観てほしい作品」と締めくくった。
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