死にたくて死にたくて、でも死ぬわけにはいかなかった。私の何がいけなかったのか―。答えのない問いが山本昌子(32)の胸に渦巻いた。

 「暗闇を独りで歩き続けるような人生は耐えられない。でも、懸命に育ててくれた先生たちの恩をあだで返すようなことはできなかった」

 2012年からの数年。児童養護施設を退所後の修羅を思う。

 (敬称略、筆者・山下憲一、写真・今里彰利=共同通信/年齢や肩書は新聞向けに配信した2026年1月9日時点のものです)

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