飯塚俊之市長(右)から委嘱書を受け取る藤田エミさん=出雲市今市町、市役所
飯塚俊之市長(右)から委嘱書を受け取る藤田エミさん=出雲市今市町、市役所

 地域活性化に取り組むJALふるさとアンバサダーの藤田エミさん(31)がこのほど、出雲市から出雲観光大使に任命された。旅行で訪れた出雲大社で神聖な空気を感じたと言い、出雲の魅力を島根県の内外でPRする。

 ふるさとアンバサダーはJALグループの社内公募で選ばれた客室乗務員(CA)で同社の各支店で地域おこしに取り組む。山陰支店では藤田さんが初めてとなる。4月から山陰両県で、地域資源を活用した商品開発や、企業を対象にしたマナー研修などを開いている。

 徳島県鳴門市出身の藤田さんは、5年前に訪れた出雲大社に魅せられ、山陰のアンバサダーに立候補した。神社や自然に興味があり、出雲への思い入れが強いことから大使に就いた。

 市が目指すトキの放鳥や、美肌をテーマに湯の川温泉の活性化の支援に意欲を示す。料理好きを生かし、宍道湖のシジミを使った独自レシピにも挑戦したいとする。

 市役所であった委嘱式で、飯塚俊之市長から委嘱書と専用の名刺を受け取った藤田さんは「豊かな自然と歴史的な遺産が融合した素晴らしい地域。魅力を発信していきたい」と力を込めた。

(佐野卓矢)