岸田文雄自民党総裁のプロフィル(似顔 本間康司)
岸田文雄自民党総裁のプロフィル(似顔 本間康司)

 第2次安倍内閣以降に外相、自民党政調会長を歴任。衆院当選同期の安倍晋三前首相らに後継への成長を期待されながら、迫力不足を指摘されてきた。総裁選では党役員任期制限を公約の柱に掲げ真っ先に挑戦を表明。「一皮むけた」と周囲を驚かせた。名門派閥「宏池会」会長として、創設者の池田勇人から5人目となる首相の座に就く。

 広島選出で核廃絶への思いが強く、約4年8カ月間在任した外相当時、オバマ米大統領の広島訪問に尽力。慰安婦問題を巡る日韓合意も実現した。政調会長を約3年間務め、政策力を磨いた。

 昨年9月の総裁選敗北後、離島や農村など全国を行脚。触れ合った人々の要望や政治への苦言をノートに書きため、政策作りに生かした。

 酒豪で知られるが、新型コロナウイルス禍で会食が減り「自宅だと酒量が増えてしまう」のが悩み。東京では同居の息子2人と家事を分担し、自身は皿洗いや風呂掃除を担当する。人気漫画「鬼滅の刃(やいば)」も全巻読破した。広島カープの大ファン。自身も高校球児だった。64歳。広島県出身。