萩・石見空港に緊急着陸した米軍機2機=5日午後5時40分ごろ、益田市内田町、萩・石見空港
萩・石見空港に緊急着陸した米軍機2機=5日午後5時40分ごろ、益田市内田町、萩・石見空港

 5日午後4時55分ごろ、益田市内田町の萩・石見空港に、米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の戦闘機2機が緊急着陸した。島根県によると、機体の火災や故障ではなく、給油が目的という。空港を管理する県は約1時間40分、滑走路を閉鎖。空港施設内の立ち入りを制限した。 (石倉俊直)

 各機に1人ずつ乗っており、けがはなかった。着陸後に空港職員らが滑走路を点検し、異常は見つからなかった。

 丸山達也知事は「県民の生命と安全を守る立場から、誠に遺憾」とのコメントを出した。県は防衛省中国四国防衛局に対し、再発防止を米軍へ求めるよう要請した。

 同局によると、機体は最新鋭ステルス戦闘機「F35B」で、飛行目的は把握していないという。

 給油後、米軍岩国基地から派遣されたスタッフが機体の整備作業をした。一晩駐機し、安全が確認され次第、離陸する。6日の同空港発着便は、通常通り運航される予定。

 空港に隣接する公園で緊急着陸を目撃し、写真を撮影した益田市白上町の岡崎茂喜さん(79)は、北方から2機が立て続けに飛んで来たといい「地響きがするほどのごう音で怖かった」と話した。