制作した装丁本を手に来場を呼び掛ける長岡哲生さん=松江市白潟本町、市民活動センター
制作した装丁本を手に来場を呼び掛ける長岡哲生さん=松江市白潟本町、市民活動センター

 【松江】松江市東朝日町の造形作家、長岡哲生さん(72)が古布や服飾小物で蔵書を飾った「装丁本」を市民活動センター(白潟本町)で展示している。10日まで。

 40年かけて集めた日本の小説や雑誌で、お気に入りのスカーフなどが組み合わさり、創意工夫に富む。1カ月かけて制作した100冊が並ぶ。

 路上芸術家のバンクシーを取り上げた本には、東京都で酷似の作品が発見されたことから、唐草や鳳凰(ほうおう)があしらわれた裂地(きれじ)で日本らしさをミックス。永井龍男の「落葉の上を」には散歩中に拾った桜の葉を、夏目漱石の「坊っちゃん」には子どもらしさを出そうと収集品のメンコを貼り付けた。

 「自分が大切にしている本が自分流の装丁で世界に一冊になる。読書の秋に挑戦してほしい」という。本は販売も行う。

 会場はセンター1階の「寺子屋カフェLAB KITCHEN(ラボ キッチン)」。開店時間は午後0~5時。

         (森みずき)