収穫が進むハトムギ=出雲市斐川町沖洲
収穫が進むハトムギ=出雲市斐川町沖洲

 出雲市斐川町でハトムギの収穫が始まった。昨年に続き、台風など自然災害の影響を大きく受けることなく育ち、出来は上々だという。

 ハトムギはイネ科の植物。町は県内唯一の生産地で全国5位の作付面積を誇る。今季は14法人・個人が計84ヘクタールで栽培し、前年並みの170トンの収穫を見込む。

 7月の大雨で大豆やソバといった転作作物に甚大な被害があった一方、一定程度成長していたため、影響が少なかったという。

 町全体で最大規模の23・7ヘクタールに作付けする農事組合法人おきす(出雲市斐川町沖洲)は5月末に種をまき、5日に収穫を始めた。

 今月中旬ごろまでを予定し、秋晴れの7日はコンバイン2台を動かした。

 健康志向の高まりでハトムギは注目を集めており、法人の森脇康博代表理事(68)は「出来栄えは良い。60トン以上の収穫を目指す」と話した。

 町産は県内外へ出荷され、地元ではハトムギ茶などが作られる。 (藤原康平)