【浜田】浜田市を代表する魚「ノドグロ」が11月に市内全小中学校の給食メニューとして提供されるのを前に、浜田水産高校の食品流通科の生徒が下処理作業に取り組んでいる。9月中旬から作業を進めており、8日は3年生13人が手際よく作業を進めた。最終的に約4300食分を処理する。
地元船団でつくる島根県機船底曳網漁業連合会が、コロナ禍で暗いニュースが多い中、子どもたちに地元のおいしい魚を届けて笑顔になってもらおうと給食での提供を企画した。
ノドグロはアジやカレイと並び、浜田漁港で水揚げされるブランド魚「どんちっち3魚」の一つ。美味で高級魚として知られ、給食には煮付けか塩焼きのどちらかで一匹丸ごと提供される。
下処理作業は班に分かれて行われ、包丁や専用の器具でうろこを丁寧に取った後、腹の部分に包丁で切れ目を入れて内臓を除去。腹の血合いを洗い水気を取って冷凍保存した。
文野紫音さん(17)は「骨に気を付けておいしく食べてほしい」と笑顔で話した。
(青山和佳乃)