任期満了に伴う浜田市長選に立候補した、無所属新人の西川真午候補(55)と無所属現職の久保田章市候補(70)に、市政課題に関する6項目のアンケートを行った。回答を3回に分けて掲載する。
(各150字以内で回答してもらった)

【現状認識】浜田市が抱える課題や今後の可能性について、現状の認識をお示しください。

▼西川 真午氏
 少子高齢化、人口減少問題が特に中山間地域の暮らしに大きな影響を与えているが、浜田市の対策は後れを取っている。地域に活気を取り戻すには、若者のアイデアをボトムアップで生かす市政運営が必要だ。ビジネスコンテストなどのまちづくりの手法について、先進事例を研究し、地域に合った施策展開を図る必要がある。

▼久保田 章市氏
 最大の課題は人口減少で、特に若者と出生数の減少だと考える。若者の増加には働く場が必要で、産業振興や企業誘致、子育て支援や定住対策に取り組んできた。今年4月からは「出会い・結婚・出産・子育て」をトータルで応援する取り組みを始め、結婚した夫婦に10万円の新生活応援金を支給している。

【水産振興】基幹産業である水産業の振興にどう取り組みますか。現政策の評価や新たな方策をお示しください。

▼西川 真午氏
 水揚げの減少は海洋の環境変化による影響が大きく、対応が難しい面もあるが、水産加工業については伝統の技術に生産性の向上を加えることで収益性を高める。さらに流通販売でも新たなルート開拓を支援するとともに、地元企業の連携を推進し、地域ぐるみの6次産業化に取り組む。

▼久保田 章市氏
 浜田漁港の水揚げは漁業資源の減少、地元船の廃業・事故が重なり減っている。外来船の誘致、「どんちっち3魚」や山陰浜田港のブランドの発信強化、販路開拓などに取り組んでいる。「はまだお魚市場」が再開し、高度衛生管理型荷さばき所の整備も進む。将来は瀬戸ケ島埋め立て地を活用し、陸上養殖に取り組みたい。