市長選立候補者(右)の演説に耳を傾ける市民=浜田市内
市長選立候補者(右)の演説に耳を傾ける市民=浜田市内

 任期満了に伴う浜田市長選は17日の投開票に向け終盤戦に入った。元市議で無所属新人の西川真午候補(55)が、現職批判を強め旧那賀郡を中心に票の掘り起こしを進める一方、3選を目指す無所属現職の久保田章市候補(70)=自民、公明推薦=は実績をアピールし、組織力を背景に支持を固める。最終盤はともに票田の市中心部を回り追い込みを図る。

 西川候補は、10日の告示以降、日中は旧那賀郡を重点的に回った。住宅地や人影を見つけると、選挙カーをこまめに止めて短く演説。4月の自治区制度廃止への批判や計画が進む浜田歴史資料館(仮称)の建設反対を唱え、現市政を「市民不在の政治」と断じ、変革を訴える。支援者が多いという三隅町に5日間で計3回入った。

 久保田候補と違い、政党や団体の推薦を受けていないことを逆手に取り「今回の選挙は組織対市民の戦いだ」と強調。後援会の多郎畑誠会長は「反応は良い」と話す。課題は有権者の7割が住む旧市内での票の取り込みで、15日からは遊説の中心に据える。

 久保田候補は自民、公明両党、連合島根のほか、水産や農業など20団体の推薦を得ており、現職の強みとなる実績を強調する。

 1日6、7カ所でマイクを握り、20分以上かけて子育て支援や産業振興策を紹介。西川候補が争点とする歴史資料館反対の主張に対しては、過疎債やふるさと寄付を使い「市のお金は1円も使わない」と反論に時間を費やす。

 14日は旧那賀郡を中心に回った。三隅町内では地域住民や事業所の従業員約40人を集め、後援会の河野博副会長は「多い場所では80人以上に来てもらった。訴えは伝わっている」と手応えを述べる。15日からは旧市内の遊説に力を入れる。

 両陣営からは若年層の動向がつかみ切れず、投票率は2005年の合併後、最低だった前回選(68・06%)並みにとどまるとの見方がある。 (勝部浩文)