○…「なぜ第3子以降なのか。第1子、第2子を祝う気がないのか」。浜田市議会3月定例会の予算決算委員会で、少子化対策を名目とした現金給付策の予算審議が荒れ模様だ。市は第3子以降の出生に30万円を支給する政策を打ち出したが、複数の委員の反感を招き久保田章市市長は12日、「第1子、第2子にも支給できないか検討する」と報告するに至った。

 支給は市の2021年度の新規事業。限られた予算を有効活用しつつ、人口減対策で夫婦の家計を支援するのが目的だが、11日の委員会に諮ったとたんに紛糾した。10日の委員会審議でも、結婚した夫婦に現金10万円を給付する市の新規事業で、対象は「女性が43歳未満」としたため批判が集中。即日撤回させられたばかりだ。

 支援は高い公平性が求められる上に微妙な感情も絡み、一筋縄ではいかないテーマ。市が諮ってみてもすんなり通らない要因に、感覚の鈍さによる制度設計のまずさがないだろうか。 (勝部浩文)