古民家にある障子の張り替え作業に汗を流す旅行者=江津市江津町、江津本町地区
古民家にある障子の張り替え作業に汗を流す旅行者=江津市江津町、江津本町地区

 江戸幕府の天領として栄え、商家の土蔵などが残る江津市江津町の江津本町地区で22~25日、島根県外の旅行者が住民とともに古民家を改修する体験ツアーがあった。人口減少や高齢化で不足するマンパワーを補うため、住民有志が企画。関係人口を生み出す取り組みとして継続開催する考えだ。 (福新大雄)

 地元住民でつくる「本町地区歴史的建造物を活(い)かしたまちづくり推進協議会」は、江戸末期に建てられた古民家を住民交流スペースに改修する計画を進める。このため、人手不足にある各地の住民と旅行者をマッチングする「おてつたび」(東京都)の仕組みを使って旅行者を募集。神奈川県、茨城県、大阪府の20代の女性3人を招いた。

 参加者は、住民と一緒に古民家で障子張りや床ふきをし、作業の合間には有福温泉など周辺観光を楽しんだ。協議会からは、作業の対価として日当が支払われた。

 都内の国立大大学院生、渡辺真由さん(24)=横浜市在住=は「都会にはない人のつながりの深さが地方にはあると感じた。貴重な体験になった」と話した。

 協議会は、町内にある歴史遺構の美化活動など他のテーマでのツアー開催を検討。黒川聡会長(77)は「若い人が活動に加わると、地域に元気や明るさが生まれる。今後もさまざまなツアーを組み、地域に関わってくれる人を増やしたい」と力を込めた。