鳥取県は新型コロナウイルスに感染し、後遺症がある患者の相談窓口や医療提供態勢を整えた。県東、中、西部の3圏域ごとに、保健所に相談窓口、基幹病院に専門外来を設けた。相談から治療までの態勢を構築し、患者の不安を取り除く。
県によると、感染し、回復後も倦怠(けんたい)感や味覚・嗅覚の障害などの症状が続く患者がいる。保健所は、後遺症のある患者の相談を受け付け、かかりつけ医や入院していた医療機関に相談、受診するよう助言する。医療機関は検査や治療をして、必要に応じて専門外来を設けた病院につなぐ。
専門外来は県立中央病院(鳥取市)、県立厚生病院(倉吉市)、鳥取大医学部付属病院(米子市)に置いた。いずれも総合病院で、内科や耳鼻咽喉科など他の診療科と協力して対応する。 (藤井俊行)