新しいブランドとロゴマークを使い発売した新商品=出雲市多伎町口田儀、香り芽本舗
新しいブランドとロゴマークを使い発売した新商品=出雲市多伎町口田儀、香り芽本舗

 ワカメやヒジキの「ソフトふりかけ」などを製造販売する香り芽本舗(出雲市多伎町口田儀)が創業100周年を迎えて新ブランドを立ち上げ、第1弾の商品を投入した。昨年に大手企業の傘下に入り、経営体制を強化。次の成長ステージへ突き進む。

 新ブランドはローマ字で「Kaorime」。「海の芽の新しいミライ」をブランドメッセージに掲げた。新しいロゴを使い、10月中旬に新商品の「焼きあごだし海藻スープ」「鶏だしわかめスープ」を発売。地元スーパーに並ぶほか、自社のオンラインショップで扱う。

 同社は1921年に山陰特産の板ワカメ問屋として創業し、67年に法人化した。ワカメを柔らかく食べやすい食感に加工したソフトふりかけを先駆けて商品化するなど、海藻類の加工品をOEM(相手先ブランドによる生産)も含めて展開してきた。

 創業100周年を前に、懸案だった後継者問題の解決策としてM&Aによる第三者承継を決断。2020年6月にヨシムラ・フード・ホールディングス(東京都)の100%子会社となった。

 同社は東証1部上場で、M&Aを通じて全国の中小食品会社をグループに取り込み規模拡大を進めている。香り芽本舗は親会社からの指導を受け、菌検査や塩分計測の業務を製造部内から独立させ、品質管理部を新設するなど生産管理体制を強化。グループの資金力を生かした商品開発や販売ルートの活用を進め、10年後に売上高を約2倍の15億円とする目標を掲げた。

 三島年雄社長は生え抜きで今年6月に就任し「親会社の支援を受けつつ、これまで通りおいしさにこだわった商品開発を続けたい」と話した。

  (金津智也)