山陰合同銀行(松江市魚町)が11日、2022年3月期の連結業績予想を上方修正し、純利益は従来より27億円引き上げ、前期比47・7%増の143億円になると発表した。手数料収入の伸びや与信費用の減少が要因で、過去最高益となる見込み。
同日発表した21年9月中間決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比7・1%増の461億4600万円、純利益は57・3%増の83億5300万円。増益は4期ぶりで、中間期で過去最高となった。
野村証券との提携効果による預かり資産関連と、中期経営計画(21~23年)で重点的に取り組むコンサル業務の手数料収入がそれぞれ伸び、役務取引等収益が11億9300万円増加。新型コロナウイルス禍の融資拡大で貸出金利息も増えた。
取引先の倒産や業績悪化に備えた与信費用は40億円を当初見積もったが、実際は2億9400万円にとどまり、利益を押し上げた。
本業のもうけを示す単体のコア業務純益は、27%増の132億4800万円だった。 (部田寛孝)