新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、詐欺とみられる勧誘が急増している。国民生活センターは、全国の消費生活センターなどへの相談件数が「今年に入って急に伸びている。接種が本格化するにつれ、高齢者らへの被害が懸念される」と注意を呼び掛ける。
国センによると2月下旬、九州北部の60代女性の自宅に電話があり「ワクチンの割引券がある。購入しないか」などと勧誘してきた。女性は不審に思い電話を切った。これまでの相談事例の分析から典型的な手口という。
保健所や役所などの職員を装って、電話してくる例も目立つ。
そもそも接種は無料で、通常は地元の市区町村から接種券が郵送で届く。消費者向けにワクチン詐欺の相談電話があり、フリーダイヤル(0120)797188で。