地域資源の魅力や受け入れ体制を検証するため、日野郡のサイクリングコースを巡る専門家ら=鳥取県日南町三栄、旧日野上小学校
地域資源の魅力や受け入れ体制を検証するため、日野郡のサイクリングコースを巡る専門家ら=鳥取県日南町三栄、旧日野上小学校

 自転車で観光スポットを巡り、自然や食、住民交流を楽しむサイクリングツーリズムの専門家ら5人が18日までの3日間、鳥取県西部地区のサイクリングコースを走り、地域資源の魅力度を検証した。課題を洗い出し、着地型観光・消費拡大に向けた施策展開に生かす。
 県西部の7商工会で構成し、サイクリスト聖地化事業に取り組む「県西部ブランディングプロジェクト『大山時間』」が、観光庁の受託事業として実施。大学教授やプロガイド、北海道ニセコ町在住の外国人が二組に分かれ、2泊3日の日程で米子市、西伯郡4町村、日野郡3町の各エリアコースを巡った。
 日野郡では、国立公園・大山の南壁が間近に迫る木谷沢渓流(江府町)や金運を呼ぶ金持神社(日野町)、旧小学校に立つ大イチョウ(日南町)などに立ち寄る3コースで検証。滞在先での消費額が多く、日本の原風景に憧れる外国人富裕層の受け入れ体制を主眼に改善点を探った。
 オーストラリア人でニセコ滞在中のリース・リドルさん(40)は「紅葉シーズンの素晴らしさは魅力的」と強調。観光戦略に詳しい矢部拓也・徳島大総合科学部教授は「フレンドリーなもてなしが大切。行政に頼らず、地元愛好家が自主的に受け入れる仕組みづくりが急がれる」と指摘した。
 県西部商工会産業支援センターの澤田裕一所長は「地域経済に波及効果をもたらす誘客促進につなげたい」と話した。
 (山根行雄)