新型コロナウイルス禍で1月から延期となっていた大田市の成人式が21日、市民会館(島根県大田市大田町)であった。一般入場が制限されるなど規制はあったが、振り袖やスーツ姿の新成人181人が10カ月半遅れの旧友との再会を喜び、新たな一歩を踏み出した。
式では、ともに市内在住の介護施設勤務、白井洋平さん(21)と公民館職員、松原淳帆さん(20)が「大好きな古里で誰かの役に立つ大人になりたい」「お世話になった方へは恩返しを、子どもたちには『恩送り』をしていく」とそれぞれ決意表明した。
大田市長久町出身で島根大3年の恒松杏さん(21)は「21歳で迎える成人式というのもある意味、貴重な経験」と述べた。対象者327人の出席率は55%で市によると、例年の1月開催と比べ2~3割低めという。 (錦織拓郎)