市民劇「中世益田氏」の稽古を行う出演者=益田市美都町都茂、ふれあいホールみと
市民劇「中世益田氏」の稽古を行う出演者=益田市美都町都茂、ふれあいホールみと

 日本遺産に認定された益田市のストーリー「中世日本の傑作 益田を味わう」をアピールしようと、住民有志が27、28日の両日、「中世益田氏」を題材にした市民劇を美都町都茂のふれあいホールみとで公演する。主人公は、戦乱の世に武勇と知略を誇り、益田に繁栄をもたらした益田氏第19代当主の藤兼(ふじかね)。本番を控え、出演者やスタッフが稽古に励んでいる。
 (中山竜一)

 官民でつくる「益田の歴史文化を活(い)かした観光拠点づくり実行委員会」(右田隆会長)が企画した。周防国(山口県)の守護大名・大内氏の傘下に入り、周辺の武将と時に戦い、時に和睦することで、乱世をしたたかに生き抜いた藤兼の姿を描く。

 藤兼役を務めるのは安富町のブドウ農家斎藤雅寛さん(41)で演出も担当する。かつて俳優を目指して上京後、大学3年生のときにエキストラ事務所に入り、テレビドラマに出演した経験もある。2017年2月、妻の地元の益田にIターンして市民劇スタッフと知り合い、演出を引き受けた。

 キャストやスタッフは益田市や浜田市、島根県津和野町から公募で60人が集まった。キャストは9月に発声、滑舌の練習を始め、10月から益田市内で稽古を重ねている。斎藤さんは「良い作品に仕上がった。市民に自分たちが住む町への自信を持ってほしい」と話した。

 27日午後6時、28日午後2時開演。全席自由。入場料は小学生500円、中学生以上千円で、未就学児無料。