新たに購入した茶碗や小机、椅子を使ってお茶席を楽しむ参加者
新たに購入した茶碗や小机、椅子を使ってお茶席を楽しむ参加者

 雪舟庭園での一服で日本遺産・中世益田を五感で味わって―。益田市の官民10団体で組織する益田の歴史文化を活(い)かした観光拠点づくり実行委員会(右田隆会長)が12日、同市東町の万福寺で「日本遺産おもてなし研修会」を開いた。実行委が文化庁の補助金で購入した茶碗(ちゃわん)や小机、椅子、紺の毛氈(もうせん)を使って市内の茶道3流派がお茶席を設け、新型コロナウイルス収束後を見据え、受け入れ態勢を整えた。                       (中山竜一)

 国指定史跡・名勝の万福寺雪舟庭園は2020年6月、日本遺産「中世日本の傑作 益田を味わう」の構成文化財となった。

 実行委は、益田を訪れた観光客に、雪舟庭園を眺めながら雪舟を益田に招いた益田氏の文化的性格や、往時の茶席にも思いをはせてもらおうと20年度、約200万円を投じて市内二つの窯元から計40個の茶碗を購入。ほかにも市内の家具店から桐(きり)製の小机と椅子40組を購入した。

 研修会は購入した茶道具のお披露目も兼ねて開かれ、実行委メンバーの市文化協会茶道部に所属する表千家同好会益田地区会、同協会茶道部裏千家、上田宗箇流益田支部の3流派の24人が、雪舟庭園に面した庫裏にお茶席を設け、関係者をもてなした。

 同協会裏千家の安野友子さん(73)=益田市高津2丁目=は「益田が日本遺産に認定されたことを受け、交流人口の増加に向けて貢献できればと考え参加した」と話した。