短歌 宮里 勝子選
砂時計きっちり落ちてふたをとるかまめしの香が腹をくすぐる 飯 南 石飛 静子
【評】羽(は)釜(がま)か土鍋で弱火から強火にして途中決して蓋を取らないという炊き方で、ご飯が炊きあがる最後の一瞬を香りでまとめられた点に几帳面な人柄を感じます。宴会の席などでミニの釜めしを炊く場合もありますが、コロナ禍の昨今では暫く不可能と思います。結句の「腹をくすぐる」は上品な洒落。
駅伝の選手行き交う散歩道出雲へようこそエールを送る 出 雲 増田のぼる
【評】浜田市出身の三浦龍司選手の出場が期...