不平等条約を改正するのは、いつの世でも骨の折れる仕事のようだ。

 幕末のドタバタの中、日本は列強各国と条約を結んだが、どれもわが国にとって不利な内容だった。

 明治に入り不平等解消は外交上の大きな課題になる。しかし、米国や英国との間で結んだ条約の改正は交渉が難航。時の外相、小村寿太郎...