歴史的な町並みを歩く参加者=大田市大森町
歴史的な町並みを歩く参加者=大田市大森町

 島根大(松江市西川津町)と山陰インバウンド機構(米子市末広町)の連携事業「山陰ツーリズム人材育成塾」の塾生13人が4日、世界遺産・石見銀山遺跡中心部の大田市大森町でフィールドワークを行った。自然と史跡、生活が共生する歴史的な町並みの散策を通じ、まちづくりや地域資源の魅力発信の実態に触れた。

 島根県内外から参加した塾生は観光業従事者や起業志望者らさまざま。大森町を拠点にアパレル、飲食、観光・宿泊事業などを手掛ける石見銀山群言堂グループ社員の案内で江戸期の趣を残す町並みを歩いた。

 半世紀にわたり住民が古民家再生などを通じ地元振興に努めてきた歴史や、地域の理念に共鳴した若年層の就職、移住定住が相次ぎ人口約400人の大森町内で出産ラッシュが生じていることを学んだ。

 景観に溶け込む店舗や群言堂グループ社屋、築230年の武家屋敷を改修した宿泊施設「暮らす宿他郷(たきょう)阿部家」も見学。鳥取県大山町の地域おこし協力隊員、民谷唯さん(26)は「長い年月をかけ地域が協力し、こうした町並みを作り上げた点は本当に素晴らしいと感じた」と述べた。

 育成塾は観光による地域活性化を担う人材の育成・輩出を狙い8月に始まった。21人が参加している。

  (錦織拓郎)