【出雲】独特な世界観を絵で表現する出雲市斐川町在住のイラストレーター玉木喜久代さん(67)の個展が、ぎゃらりーHand&Hand(出雲市西平田町)で開かれている。昆虫や動物のほか、実在しない生物など思いつくままに描いた約30点の作品が並ぶ。25日まで。入場無料。
作品はB1サイズの木製パネルにカマキリやバッタ、魚、キリンなどを油性フェルトペンで表現。下描きはせず、ペンを走らせながら何を描くか決めるため、境目のない独創的な作風が来場者の目を引く。
玉木さんは島根県職員だった31歳の時から本格的に絵を描き始めた。幼い頃から生き物が好きで、観察を続ける中、幼虫がさなぎになり、足が生え、全く違う姿になることに感動したという。
生物が成長過程で形を変える「変態」に引っかけて「HENTAIな世界」と題した個展は会期中、気まぐれで展示作品が変わるといい、玉木さんは「絵は勝手に指から湧く感じ。楽しんで見てもらえればうれしい」と話す。(藤原康平)