【ワシントン共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の13日の集計によると、米国で新型コロナウイルス感染者が累計5千万人を超えた。死者は約80万人で、感染者、死者とも世界最多。現在、感染の主流はデルタ株だが、新変異株オミクロン株の確認も首都ワシントンと30州に拡大している。
疾病対策センター(CDC)によると、新規感染者は増加傾向にある。12日時点で、直近1週間の感染者は1日当たり平均約11万7千人、死者は約1100人。
これまでの死者のうち76%を65歳以上の高齢者が占める。人口と照らし合わせると、高齢者の100人に1人は新型コロナ感染で死亡したことになる。ワクチン接種を完了していない高齢者は約700万人おり、高齢者の感染、重症化が続く懸念が高まっている。
バイデン政権はワクチン接種の促進を呼び掛け、対象も5歳以上に拡大した。ただ、必要回数の接種を終えたのは人口の61%で、保守層を中心に接種を拒否する人たちが相当数に上る。政権は、従業員の接種を企業に義務化する政策を打ち出しているが、反発が根強い。
さらなる拡大が懸念されるオミクロン株を巡ってはワクチンの感染予防効果が落ちる一方、重症化は防げそうだとする初期的な研究結果が発表されている。












