しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)が計画する障害者就労支援施設へのシロイルカ調餌(ちょうじ)業務委託に島根県西部の3事業所が名乗りを上げた。現在、事業所の利用者がえさを準備する調餌業務を体験しており、契約がまとまれば、月内にも始める。
アクアスが地域貢献の一環として、施設利用者に館の人気者のえさを準備する仕事で達成感を味わってもらおうと発案した。11月に説明会を開き、受託を希望した3事業所と協議中。
15日は江津市江津町の就労継続支援B型事業所「なないろ江津駅前」の利用者2人が体験。解凍したニシンやイカナゴを手作業でばらし、4頭それぞれに必要な量を計ってからバケツに入れる一連の作業を真剣な表情で黙々とこなした。
なないろ江津駅前の指導員、大倉龍紅さん(28)は「自己肯定感が高まる貴重な仕事。就労者のスキル向上にも役立っている」と期待した。アクアスの湊直樹館長は「業務の一部を委託すれば、アクアス職員もシロイルカの飼育に充てる時間を増やせる。お互いに協力して地域活性化につなげたい」と話した。
(宮廻裕樹)













