中海で捕獲したニホンウナギ=松江市西川津町、島根大
中海で捕獲したニホンウナギ=松江市西川津町、島根大

 松江市本庄町の中海で先月捕獲された全長1メートル、重さ約2・6キロの巨大ウナギが、在来種のニホンウナギだったことが17日、分かった。島根大生物資源科学部の高原輝彦准教授(45)が突き止めた。国内最大級のウナギが生息できる豊かな環境が、中海に残っていることが立証された。
 11月12日に捕獲されたウナギは、高原研究室に引き取られ、神戸大の共同研究者とのダブルチェックの結果、DNA鑑定でニホンウナギであると確定した。
 ウナギに詳しい北九州市立いのちのたび博物館の日比野友亮学芸員(33)によると、天敵から隠れる隙間や餌が潤沢にあり、ゆっくりと大きく育つことができたと考えられるという。
 日比野学芸員は「国内最大級のニホンウナギが育つ潜在力が中海・宍道湖流域にあると言える。ウナギの居心地がよかったことは間違いない」と分析する。
 ウナギを捕獲した漁師の中島栄さん(91)=松江市本庄町=は「ニホンウナギだと確信していた。誇らしい」と喜んだ。
 高原研究室は今後、巨大ウナギを飼育する水槽内のDNAを分析し、中海・宍道湖の生態系の調査や環境保全に活用する。
 (増田枝里子)