米子空港(境港市佐斐神町)のターミナルビル2階に18日、「空港ピアノ」がお目見えした。米子市が昨年3月で閉園した市立すみれ保育園で使われていたピアノを贈った。ミニコンサーが早速開かれ、師走の空港が華やいだ雰囲気に包まれた。
ピアノは最後の卒園児2人が描いた飛行機や花などの絵をベースに、ターミナルビルを管理する米子空港ビル(池口由紀彦社長)がラッピングを施した。
米子空港は23日から東京便が1日6往復に復活予定で、除幕式で伊木隆司米子市長から贈呈を受けた池口社長は「子どもたちの成長を見守ってきたピアノに新たな命が吹き込まれた」と話し、多くの空港利用者に親しまれることを願った。
この後、境港市在住のピアノ講師、斎藤玲子さん(40)らがクリスマスメドレーなどを演奏。最後の卒園児として絵を描いた米子市立就将小学校2年の湯越こと乃さん(7)、角田音羽さん(8)の2人も見守り「たくさんの人にピアノを弾いてもらえるとうれしい」と話した。
ピアノは今後、同ビルが調律などの管理を行い、空港利用者に自由に弾いてもらう。山陰両県の5空港で常設ピアノの登場は、今年8月に設置された鳥取空港に次いで2台目。
(藤井満弘)