成人式が年末から年始にかけ、山陰両県の32市町村で計画されている。新型コロナウイルス禍で2020年度分がまだ開けていない地域も多く出雲、境港など15市町が21年度分とともにこの時期に予定し、うち江津、雲南など6市町は同日開催。式を簡素化して別の場所に記念撮影パネルを設けるなど各市町村が感染防止にも気を配る。
17日、出雲市役所本庁正面玄関に、新聞の1面に似たデザインで「祝新成人」との見出しや祝いのメッセージを記した大型のフォトスポットがお目見えした。
新成人同士や家族との記念撮影にこのスポットを利用してもらうほか、コロナの影響で式に出席できない新成人にも地元で思い出を作ってもらう狙い。今月26日に20年度分、1月9日に21年度分の成人式を計画しており、1月20日まで設置する。式典も、事前申し込み制で座席を指定するなど感染防止策を講じた。
市市民活動支援課の栗原真奈美課長は「コロナで二転三転し、いろいろあったが今回は開催できそう」と説明する。
例年だと、山陰両県で成人式は県外在住者が帰省して出席しやすい正月や盆にある。ところが、20年度分はコロナ禍に翻弄(ほんろう)され、松江市や米子市など、今秋ようやく開けた地域もあるほど。21年度分も盆に予定していた島根県奥出雲、隠岐の島両町などが延期した。
11月以降感染拡大が落ち着き、年末年始に2年分の同時期開催、同日開催という異例の事態が生まれた。
雲南市は例年、盆に開催。女性がワンピースで参加でき、服装にあまりお金がかからないとの配慮があった。2年分を今月26日に開く今回は新成人や保護者の経済的負担を気遣い、案内状に華美にならないように、との一文を加えた。
成人式は一生に一度の思い出の舞台。市町村の担当者らはこれまでの延期、中止判断にも苦悩してきた。
鳥取県北栄町は今夏の盆に20年度分をオンライン参加方式で開いた。感染防止のためだったが、同時期に参加者が集まって対面する通常の方式で無事終えた自治体もあったことから、町教育委生涯学習課文化・スポーツ推進室の前田美友紀室長は「(本当に)対面はできなかったのか、今も心残りだ」と口にする。
22年度には別の課題もつきまとう。民法改正で22年4月から成年年齢が18歳に引き下げられるため成人式対象者をどうするか、だ。
今のところ、両県内38市町村のうち大半の33市町村が従来通り20歳を対象者とする方針。18歳に改める方針の自治体はない。松江市は高校生2千人余りのアンケートを基に引き続き20歳を対象に「はたちの集い」と銘打って開く考え。市教委青少年支援センターの川中裕之事務局長は「若者が松江に帰省してくれる貴重な機会。UIターン者の増加につなげたい思いがある」と述べた。













