メッセージを紹介する梶谷恵美さん=浜田市・江津市、しまね海洋館アクアス
メッセージを紹介する梶谷恵美さん=浜田市・江津市、しまね海洋館アクアス

 【浜田・江津】しまね海洋館アクアス(島根県浜田市・江津市)の職員が、トラフグやクマノミなどの魚の生態と関連付け、新型コロナウイルスの影響で暗い世の中を励ますメッセージを作成した。館内の水槽前に掲示し、来館者を和ませている。

 コロナ禍の影響で希薄になった人とのつながりの大切さを、生き物を通じて感じてほしいと湊直樹館長(59)が発案。魚類展示課魚類係の職員が「コロナにも『負けないこころ』」と題した10のメッセージを考えた。

 トラフグが砂の中を好んで潜るのにちなみ「落ち着ける場所でゆっくりと体と心を休めることも大切」と休息を優しく促すほか、クマノミがイソギンチャクをすみかにして外敵から身を守ることから、互いに助け合う大切さを説く。展示用に生き物を提供してもらっている鮮魚店や漁師の方への感謝の思いもつづった。

 作成した梶谷恵美さん(43)は「ぜひ読んで心をホッとしてほしい」と話した。メッセージは今後、増やす予定という。 (宮廻裕樹)