冬型の気圧配置が強まり、山陰両県では31日、大雪や落雷に見舞われた。島根県の雪のピークは過ぎたとみられるが、鳥取県では1日午後6時までの24時間降雪量が平地で25センチ、山地では40センチと予想され、引き続き警戒が必要だ。

 松江、鳥取両地方気象台によると、31日午後4時時点の積雪は横田38センチ、大山111センチ、智頭49センチなど。鳥取県琴浦町釛で午前11時半ごろ、歩いていた湯梨浜町の30代男性が鉄板の上に積もった雪で滑って転び、右足首をけがした。

 JR西日本米子支社によると、31日は因美線鳥取-智頭駅間などで始発から運転を取りやめ、特急30本を含む計88本が運休、特急4本が部分運休し、約7千人に影響した。1日も因美線の鳥取-智頭駅間、那岐-鳥取駅間で普通3本の運転を見合わせる。空の便は31日、鳥取-羽田、米子-羽田で計11便が欠航。1日も同区間で計2便の欠航を予定する。

 山陰道大栄東伯IC(インターチェンジ)-赤碕中山IC間では31日昼ごろに、除雪作業で約2時間、全面通行止め。鳥取市河原町布袋の鳥取道下り線では軽自動車が雪でスリップし、中央分離帯のワイヤロープに衝突。事故処理のため、鳥取南IC-鳥取IC間の下り線が約4時間半にわたり通行止めとなった。

 31日午後1時、送電線に落雷があり、鳥取市と鳥取県岩美町内の約2万7380戸が約1時間停電した。

       (中島諒)