出雲市大社町鵜峠(うど)に伝わる正月行事「シャギリ」が2日行われ、鵜峠神楽の演目を正月風にアレンジした舞を地元の神社と寺に納めた。
1955年ごろに始まったシャギリは、秋の例祭で奉納する鵜峠神楽の一部を舞い、厄を払う。悪い流れを断ち切り、新しい年を迎えるという意味が込められているという。
地区の繁栄や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、例年は神楽衣装を着た鬼が地区内を練り歩くが、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き規模を縮小。鬼が大宮神社と仏照寺で笛や太鼓に合わせて舞を披露し、地域住民約30人が鵜峠舟歌を歌った。
主催した鵜峠法徳会の田中満区長(65)は「これからも地域と力を合わせて継続的に取り組みたい」と話した。
(井上雅子)