ボタンをモチーフにした作品を鑑賞する来場者=江津市桜江町川戸、今井美術館
ボタンをモチーフにした作品を鑑賞する来場者=江津市桜江町川戸、今井美術館

 【江津】花をモチーフにした絵画や陶磁器の作品展が、江津市桜江町川戸の今井美術館で開かれている。ボタンやユリ、スイレンなど多彩な花を扱った華やかな作品が並び、新春ムードを演出している。2月18日まで。

 今井美術館が所蔵する日本画や洋画、陶磁器から花をテーマにした35点を展示した。各作品に花言葉を添え、作品と見比べて鑑賞できる趣向にした。

 浜田市を拠点に活躍した洋画家・山崎修二氏の油彩画「白い牡丹(ぼたん)」は、花瓶に挿した鮮やかな白いボタンの大輪が印象的な作品。花言葉である風格や富貴を連想させる重厚かつ豪華な仕上がりとなっている。高貴や高潔を象徴するキクをモチーフにした日本画家・斎藤満栄氏の「白菊」は、柔らかな絵筆でカンバスを浮遊するかのように描かれた3輪のキクが、気高い気品を感じさせる。

 美術館近くの吉岡香さん(82)は「作品を眺めていると心が華やぐようだった」と話した。

 入場料は一般500円(学生と18歳以下は無料)。開館時間は午前10時から午後4時。 (福新大雄)